パソコン活用研究5番街（Visual Basic、Excel(VBA)、BASIC　プログラミング研究）

ＥＸＣＥＬの表示、位置、大きさの設定

今回はＥＸＣＥＬの表示関係のＶＢＡを集めてみました。

１　ＥＸＣＥＬの表示、非表示、アイコン化

ＥＸＣＥＬそのものを表すオブジェクトは、Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎオブジェクトです。ＥＸＣＥＬのオブジェクトの最上位に
位置するオブジェクトです。Applicationオブジェクトを表すには、Applicationプロパティを使います。

（１）　ＥＸＣＥＬを非表示にする
表示、非表示に関するプロパティは　Ｖｉｓｉｂｌｅ　です。
Aplication.Visible = False
とすると、ＥＸＣＥＬが画面から消えます。
しかし、画面から消えても非表示になっているだけなので、ＥＸＣＥＬ自体は起動されています。
もし、このことを確認したいなら、［Ｃｔｒｌ］＋［Ａｌｔ］＋［Ｄｅｌ］　キーを押して見てください。
プログラムの強制終了の一覧に　Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ　Ｅｘｃｅｌ　があるはずです。

さて、ＥＸＣＥＬが画面から消えてしまうと、操作のしようがないので、これは困ってしまいます。
ＶＢＡマクロでまた、再表示してしてやらないといけません。
次のマクロは５秒間だけＥＸＣＥＬを消して、再表示するものです。（消えた直後と再表示の直前にＢｅｅｐ音
を鳴らします）
Sub invisible()
Application.Visible = False
Beep
Application.Wait (Now() + TimeValue("00:00:05"))
Beep
Application.Visible = True
End Sub

ま、これはあまり実用にはならないかもしれません。どちらかというと、ＥＸＣＥＬを消してびっくりさせる
というお遊び用のマクロです。

（２）　ＥＸＣＥＬの表示（最大、ノーマル、アイコン）
実際に使うとしたら、ＥＸＣＥＬを最大化したり、アイコン化したりというマクロではないでしょうか。
長時間かかるマクロを実行中は、ＥＸＣＥＬをアイコン化しておいて、他の作業のために画面をあける
（なんておりこうさんなＥＸＣＥＬ！）などといった使い方があります。（ま、マクロ実行中は上のマクロで
ＥＸＣＥＬ消してもいいけど。）

表示状態を表すプロパティは、　ＷｉｎｄｏｗＳｔａｔｅ　です。
ＥＸＣＥＬ自体の最大化、アイコン化は以下のように記述します

２　ＥＸＣＥＬの表示位置、大きさの変更

もっと、細かくＥＸＣＥＬの表示位置、大きさを変更したいという場合は
Ｔｏｐ（縦の位置），Ｌｅｆｔ（横の位置），Ｈｅｉｇｈｔ（ＥＸＣＥＬの高さ），Ｗｉｄｔｈ（横幅）　プロパテイを使います。
下記のような関係です。

設定は
Application.Top = 10
のように記述します。
設定する数値の単位は「ポイント」（＝約０．３５ｍｍ）です。

（１）画面の左隅、中央、画面外にＥＸＣＥＬを表示する
例えば、画面の左上の隅に合わせてＥＸＣＥＬを表示したいなら、次のようにします
Application.Top = 0
Application.Left = 0

Ｔｏｐ と　Ｌｅｆｔ　の値には負の値も設定できます。
また、画面サイズからはずれるような値を設定すると、ＥＸＣＥＬは画面に表示されません。
この方法でＥＸＣＥＬを画面から消すこともできます。例えば次のように設定します
Application.Top = -Application.Height
Application.Left = -Applicatiom.Width

EXCELを画面の中央に表示するマクロです。
Sub displaycenter()
Application.WindowState = xlMaximized
Hmax = Application.Height
Wmax = Application.Width
Application.WindowState = xlNormal
Application.Top = (Hmax - Application.Height) / 2
Application.Left = (Wmax - Application.Width) / 2
End Sub


（２） 　ＥＸＣＥＬのサイズ、表示位置をかえたお遊び
ＥＸＣＥＬを左隅に表示した後、だんだん縮小させて、画面の左から右に移動させるマクロ
Sub size_location()
Application.WindowState = xlNormal
Application.Top = 0
Application.Left = 0
Application.Width = 500
Application.Height = 300
For i = 0 To 50
Application.Height = Application.Height - 4
Application.Width = Application.Width - 8
Next
For i = -200 To 500 Step 2
Application.Left = i
Next
End Sub

これは、ほんのお遊びです。ＥＸＣＥＬのサイズ、表示位置を変えて見ている人をびっくりさせる、という
マクロです。